美しい季節です。
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言で、
今まで経験したことのない外出自粛の日々が続いています。
医療従事者の苦労、感染の恐怖や、経済の落ち込み、子供たちの学習の妨げ、施設にいらっしゃる高齢者の面会禁止、
よくないことをあげればいくつでも思いつきます。
そこで、無理にでも良かったことを考えようと思いました。
今までやっていたことがやれないためにできた時間。
家の片付け、庭仕事、家族と過ごす時間。
近所なのに多摩川に咲く花でこんなに季節の移り変わりを感じたことはありません。
日経新聞には、女性の働き方が、このたびの在宅ワークで
可能性が広がったと書いてありました。
オンラインでのバレエレッスン、勉強会、そんなこともできるのだという可能性。
学校の先生で、歌人である大辻隆弘氏は、休校ののちに という文章を日経新聞にのせていました。
20代のゆとり世代である同僚の先生の実行力をほめたたえていました。
ネット授業用の校内システムを作り、生徒への連絡、三角関数を解く授業を作る。
みずから問題を見いだし、解決策を見つけてゆく。仲間とそれを共有し、すぐに実行にうつしてゆく。
「ああ、こんな新しい世代の教員が、令和の時代を生きる子どもたちを育ててゆくのだなあ」としみじみと感動する。
世界の見方を変えるような新しい知見は一見無意味な空き時間から産みだされる。若者はそこから何かを確実につかみ出してくる。
この文章に救いと明るさをもらいました。